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狼神ホロとの二人旅を続けることを決めた行商人ロレンス。港町パッツィオでの銀貨騒動で儲けた上等な胡椒を武器に交換し、異教徒の地への玄関口、北の教会都市リュビンハイゲンで大きな商売を仕掛けた。しかし思いもかけない謀略に嵌ってしまう。賢狼を自称するホロでも解決策はすぐには見つからず、時と運にも見放されたロレンスは、商人生命を絶たれてしまうほどの窮地に。何とか秘策を思いついた二人は、リュビンハイゲンへ向かう途上で出会った羊飼いの少女にある任務を託すのだが…。第12回電撃小説大賞銀賞受賞作第2弾。
昨日に続き、狼と香辛料の二巻目。
んむ、今回もなかなか上手くまとまってますな。
前回の話からすぐの話で、
今回もやっぱり商人同士の騙しあいが炸裂します。
…っていうか、相変わらずロレンスが騙されるだけだがw
この小説の見所は、なんといってもロレンスとホロの、
思わずにやけてしまうような甘酸っぱいやり取りなわけですが、
前巻にもまして、今回のホロも反則的にかーわー(以下略)
ロレンスも、ホロの芝居にひっかからないように、
なんとか気を張ってるものの、やっぱり上をいかれるんだよなぁ。
ま、それだからほほえましいわけだがw
物語自体は、実はけっこう重いテーマ…というか、
厳しい現状も書き込んでいて、実際、今回の話でも、
ロレンスは、まさに死の一歩手前まで追い詰められる。
単純にアクションで追い詰められるわけじゃなく、
社会的に・精神的に追い詰められるところが、
他のライトノベルと違って、ちょっと大人向けのところかな。
最後の展開は、一巻と同じでちょっと先が読めちゃったけど、
ホロの強さを見せびらかさない、って点では、
ただのアクションものとはやっぱ違うねー
「両膝が汚れている・・」ってところも、なかなか上手いよね。
このレベルで話が続けば、安心して読めるので、
次の巻も楽しみに待ちましょう♪
狼と香辛料〈2〉