侵略する少女と嘘の庭 清水 マリコ toi8 メディアファクトリー 2006-02-24 売り上げランキング : 43662 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
早川牧生はK中学の2年生。幼なじみである裕貴、唯、琴美と、惰性のように4人で過ごしていた。ある日牧生は、「運命の相手」を見つけるという占いをさせられる。その占いで細工をした牧生は、いるはずのない「運命の相手」を探しに学校の裏庭へと向かうことに。そこにいたのは、校内でも有名な美少女だがクラスに馴染まない不思議な少女・中山りあだった。牧生たちのグループに加わったりあは、夜に部屋に押しかけてきて泊まっていったり、みんなで出かけると嘘をついて呼び出したりと牧生を振り回す。小さい頃には結婚の約束をするほど仲の良かった4人の関係も、だんだん変化していくが―。切なくも優しいファンタジックストーリー。
清水マリコが描く、切なく優しいファンジックストーリー、
ってことで、なかなか評判もいいみたいだけど…
んんーむ、これはいまっちかなぁ。
話の筋としては、昔から仲のいい男女4人組の中に、
クラスの問題児(美少女)が加わり、
それぞれの思いが交錯していく…って感じ。
ヒロインのりあが抱える過去や、
様々な噂に関する真相など、確かに切ない部分もあるけど、
どうにも感情移入できないな。
そもそも、主人公が醒めすぎなんだよねー。
りあよりも、むしろ琴美がかわいそうだぜ。
最後のトラウマ解決の部分も、
ちょっと説得力が弱い。
あと、主人公である牧生の行動が、
どうにも気に入らんw
ま、プラモオタクな時点ですでに(以下略)
物語の核となる過去のトラウマと、
各キャラの行動の動機付けなどなど。
どうにも消化不良な感じの一冊でした。
侵略する少女と嘘の庭