終わりのクロニクル1〈上〉

終わりのクロニクル1〈上〉
終わりのクロニクル1〈上〉   電撃文庫 AHEADシリーズ終わりのクロニクル1〈上〉 電撃文庫 AHEADシリーズ
川上 稔

メディアワークス 2003-06
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かつて世界は、平行して存在する10個の異世界と戦闘を繰り広げていた。概念戦争と呼ばれるその戦争に勝利してから60年。全てが隠蔽され、一般の人々に知られることなく時が過ぎた現在…。高校生の佐山御言は祖父の死後、突然巨大企業IAIより呼び出しを受ける。そして、この世界がマイナス概念の加速により滅びの方向へ進みつつあること。それを防ぐには、各異世界の生き残り達と交渉し、彼らが持つ10個の概念を解放しなければならないことを伝えられる。かくして、佐山は多くの遺恨を残した概念戦争の戦後処理として、最後の闘いに巻き込まれていくが…。川上稔が放つ新シリーズ、遂に始動。


川上稔が描く、AHEADシリーズの開幕編。
ライトノベル界では有名な、極厚シリーズのひとつですなw

燃え・萌え・エロが融合した、
ライトノベルらしいライトノベル。ただしクセが強いw


学園を舞台に、様々な世界観や設定、武器に魔法もどきに亜人・機械。
色んなものが入り乱れて、あれやこれややってくれます。

1stから10thまでの、地球とは異なる10個の異世界(ギア)。

そのギアには、それぞれ独自の概念があり、
その概念によって、各世界ごとの戦闘などが繰り広げられる。

しかも、その10個異世界と、世界中に散らばる神話がリンクしてるので、
神話や伝承系の話が好きな人は、より楽しめるかな?

ちなみに、この一巻では、ニーベルングの指環が元ネタになってます。



ある種、知能戦のような赴きもあるけど、
まぁ、そこは気にせず、ノリを楽しんでいきましょう。

荒を探しても、あんまり楽しくないと思うんでw


全竜交渉(レヴァイアサンロード)、機殻剣(カウリングソード)、
概念戦争、自弦振動などなど。

色んな用語もバリバリでてきて、
ライトノベルファンも楽しめるでしょう。


さとやす氏の絵もかわいいし、
萌え的要素もなかなかですな!

先は長いけど、とりあえず読みすすめていきましょう〜

終わりのクロニクル1〈上〉
posted by はやり者。 at 23:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 ライトノベル 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

狼と香辛料〈2〉

狼と香辛料〈2〉
狼と香辛料〈2〉狼と香辛料〈2〉
支倉 凍砂

メディアワークス 2006-06
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狼神ホロとの二人旅を続けることを決めた行商人ロレンス。港町パッツィオでの銀貨騒動で儲けた上等な胡椒を武器に交換し、異教徒の地への玄関口、北の教会都市リュビンハイゲンで大きな商売を仕掛けた。しかし思いもかけない謀略に嵌ってしまう。賢狼を自称するホロでも解決策はすぐには見つからず、時と運にも見放されたロレンスは、商人生命を絶たれてしまうほどの窮地に。何とか秘策を思いついた二人は、リュビンハイゲンへ向かう途上で出会った羊飼いの少女にある任務を託すのだが…。第12回電撃小説大賞銀賞受賞作第2弾。


昨日に続き、狼と香辛料の二巻目。
んむ、今回もなかなか上手くまとまってますな。

前回の話からすぐの話で、
今回もやっぱり商人同士の騙しあいが炸裂します。

…っていうか、相変わらずロレンスが騙されるだけだがw


この小説の見所は、なんといってもロレンスとホロの、
思わずにやけてしまうような甘酸っぱいやり取りなわけですが、
前巻にもまして、今回のホロも反則的にかーわー(以下略)

ロレンスも、ホロの芝居にひっかからないように、
なんとか気を張ってるものの、やっぱり上をいかれるんだよなぁ。

ま、それだからほほえましいわけだがw



物語自体は、実はけっこう重いテーマ…というか、
厳しい現状も書き込んでいて、実際、今回の話でも、
ロレンスは、まさに死の一歩手前まで追い詰められる。

単純にアクションで追い詰められるわけじゃなく、
社会的に・精神的に追い詰められるところが、
他のライトノベルと違って、ちょっと大人向けのところかな。


最後の展開は、一巻と同じでちょっと先が読めちゃったけど、
ホロの強さを見せびらかさない、って点では、
ただのアクションものとはやっぱ違うねー

「両膝が汚れている・・」ってところも、なかなか上手いよね。


このレベルで話が続けば、安心して読めるので、
次の巻も楽しみに待ちましょう♪

狼と香辛料〈2〉
posted by はやり者。 at 21:48 | Comment(0) | TrackBack(1) | 小説 ライトノベル 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

狼と香辛料

狼と香辛料
狼と香辛料狼と香辛料
支倉 凍砂

メディアワークス 2006-02
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行商人ロレンスは、麦の束に埋もれ馬車の荷台で眠る少女を見つける。少女は狼の耳と尻尾を有した美しい娘で、自らを豊作を司る神ホロと名乗った。「わっちは神と呼ばれていたがよ。わっちゃあホロ以外の何者でもない」老獪な話術を巧みに操るホロに翻弄されるロレンス。しかし彼女が本当に豊穣の狼神なのか半信半疑ながらも、ホロと共に旅をすることを了承した。そんな二人旅に思いがけない儲け話が舞い込んでくる。近い将来、ある銀貨が値上がりするという噂。疑いながらもロレンスはその儲け話に乗るのだが―。第12回電撃小説大賞“銀賞”受賞作。


ライトノベルではめずらしい、経済学がテーマの小説(半分ホント)

一人で町から町へと旅する行商人ロレンスと、
豊穣の神として、長い間人間を見守ってきた狼の化身ホロ。

この二人の旅物語なんだが…


ホロがかーわーいーいー。

というか、見ててかーゆーいーw


んー、なんだこれは、微妙にツンデレに入るのか?w


見た目は少女にしかすぎないくせに、
実際は数百年の時を経て生きるホロ。

そのわがままっぷりに振り回されつつ、
かわいさに負けて許してしまうロレンス。

これがまた絶妙にいいね。


んで、わがままなところとかも、
すべて計算ずくでやっているホロが、
これまたものすごくかわいいわけで、
読んでてついついニヤリとしてしまうわけです。


しゃべり方も、「わっちは…」とか、「ぬしさま…」だしなぁ。

ん〜、うちにも一匹欲しいっすw


このまま二巻へいこう♪

狼と香辛料
posted by はやり者。 at 23:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 ライトノベル 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

侵略する少女と嘘の庭

侵略する少女と嘘の庭
侵略する少女と嘘の庭侵略する少女と嘘の庭
清水 マリコ toi8

メディアファクトリー 2006-02-24
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早川牧生はK中学の2年生。幼なじみである裕貴、唯、琴美と、惰性のように4人で過ごしていた。ある日牧生は、「運命の相手」を見つけるという占いをさせられる。その占いで細工をした牧生は、いるはずのない「運命の相手」を探しに学校の裏庭へと向かうことに。そこにいたのは、校内でも有名な美少女だがクラスに馴染まない不思議な少女・中山りあだった。牧生たちのグループに加わったりあは、夜に部屋に押しかけてきて泊まっていったり、みんなで出かけると嘘をついて呼び出したりと牧生を振り回す。小さい頃には結婚の約束をするほど仲の良かった4人の関係も、だんだん変化していくが―。切なくも優しいファンタジックストーリー。


清水マリコが描く、切なく優しいファンジックストーリー、
ってことで、なかなか評判もいいみたいだけど…

んんーむ、これはいまっちかなぁ。


話の筋としては、昔から仲のいい男女4人組の中に、
クラスの問題児(美少女)が加わり、
それぞれの思いが交錯していく…って感じ。


ヒロインのりあが抱える過去や、
様々な噂に関する真相など、確かに切ない部分もあるけど、
どうにも感情移入できないな。

そもそも、主人公が醒めすぎなんだよねー。
りあよりも、むしろ琴美がかわいそうだぜ。


最後のトラウマ解決の部分も、
ちょっと説得力が弱い。

あと、主人公である牧生の行動が、
どうにも気に入らんw

ま、プラモオタクな時点ですでに(以下略)



物語の核となる過去のトラウマと、
各キャラの行動の動機付けなどなど。

どうにも消化不良な感じの一冊でした。

侵略する少女と嘘の庭
posted by はやり者。 at 21:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 ライトノベル 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

煌夜祭

煌夜祭
煌夜祭煌夜祭
多崎 礼

中央公論新社 2006-07
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十八諸島の世界を巡り、世界各地で話を集め、他の土地へと伝え歩く。それが我ら語り部の生業。冬至の夜、我らは島主の館に集い、夜を通じて話をする。それが煌夜祭―年に一度の語り部の祭。お話ししよう。夜空を焦がす煌夜祭の炎壇でも照らすことの出来ない、真の闇に隠された恐ろしい魔物の物語を…廃墟となった島主の館で、今年もまた二人だけの煌夜祭が始まった―!第2回C・NOVELS大賞受賞作。


ただいま読書強化月間中。
主にライトノベルだけどw

CNOVELSってことで、ぶっちゃけたいして期待してなかったんだけど、
前評判が高いので読んでみた。

おお、これはなかなか面白い。


語り部と呼ばれる2人が紡ぐ物語が、
それぞれリンクしあって、一つの過去と真実を照らしていく話。

叙述的なトリックをつかってるわけだけど、
トリック自体よりも、世界観のと人物描写が秀逸かな。

1冊の本の中で、見事に世界を作り出してるな。



描写も丁寧で、とても新人とは思えないレベルなんだけど、
逆に丁寧がゆえに、ちょっと派手さに欠ける面も。

なんというか、全体的に高レベルで安定してるかわりに、
面白さの波がない、って感じか。

淡々と読み、じんわりと良い、みたいなー。



まぁ、及第点は十分与えられる作品だと思うので、
次回作にも期待です。

クォルンかっこえーー。

煌夜祭
posted by はやり者。 at 23:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 ライトノベル 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

“文学少女”と死にたがりの道化

“文学少女”と死にたがりの道化

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野村 美月 竹岡 美穂

エンターブレイン 2006-04-28
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天野遠子・高3、文芸部部長。自称“文学少女”。彼女は、実は物語を食べる妖怪だ。水を飲みパンを食べる代わりに、本のページを引きちぎってむしゃむしゃ食べる。でもいちばんの好物は、肉筆で書かれた物語で、彼女の後輩・井上心葉は、彼女に振り回され、「おやつ」を書かされる毎日を送っていた。そんなある日、文芸部に持ち込まれた恋の相談が、思わぬ事件へと繋がって……。野村美月・新味、ビター&ミステリアス・学園コメディ、シリーズ第1弾!



久しぶりに、シリーズ物じゃない新作を読む。
タイトルは、「“文学少女”と死にたがりの道化

なんか変なタイトルだなぁ、と思ったけど、
内容も変だったw


本マニア(ビブリオマニア)といえば、R.O.Dの読子さんがパイオニアなわけですが、その読子さんを超えたね。
この天野遠子先輩はw

本を愛するあまり、本のページを破って食べるという、
とてもシュールな小説だったw

さすが文学少女


内容の方も悪くない。

全体的な雰囲気とは違って、わりとシリアスモード。
伏線もまだまだ残ってるし、シリーズ化決定だね。

今作は「“文学少女”と死にたがりの道化」だったけど、
次はどうなるんだろう?

やっぱ、「文学少女シリーズ」になるだろうか。


最近のライトノベルの中では、ちょい押しの一品かも。

“文学少女”と死にたがりの道化
posted by はやり者。 at 22:38 | Comment(0) | TrackBack(1) | 小説 ライトノベル 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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